古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1650番

ものゝふの

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

もののふの八十氏、宇治川の網代木にためらう波の行方はわからない。

作者
人麿(柿本人麻呂)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2ものゝふのものゝふのもののふの初句
  3. 3八十やそ八十やそやそうぢうぢうじ川がは川がはがわののの二句
  4. 4網代木あじろぎ網代木あじろぎあじろぎににに三句
  5. 5いざよふいざよふいざよう波なみ波なみなみののの四句
  6. 6行ゆく行ゆくゆくへへえ知し知ししらずもらずもらずも結句

引用の仕方

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現代語訳

もののふの八十氏、宇治川の網代木にためらう波の行方はわからない。

意訳

宇治川の網代木にせきとめられてためらう波の行方はわからない。人の行く末もそのようだ。

語釈・文法注

もののふの八十
「宇治」の序。
いさよふ
ためらう。

和歌

作者
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 生没年未詳(七世紀後半〜八世紀初め)
持統・文武天皇の時代の宮廷歌人。『万葉集』を代表する歌人で、長歌・短歌ともにすぐれ、のちに「歌聖」とあがめられた。平安時代には人麻呂の作と伝える歌が多く、新古今集にもその名で多くの歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1650番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「もののふの八十」が「宇治」を導く。

解説

人麿の歌。もとは『万葉集』巻第三(264番)。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、303頁(コマ161)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日