古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1651番

我が世をば

在原行平(ありわらのゆきひら)

わが世の果ては今日か明日かと待つかいの、涙の滝と、どちらが高いだろう。

作者
中納言行平(在原行平)
  1. 1布引ぬのびき布引ぬのびきぬのびきののの瀧たき瀧たきたき見み見みみにまかりてにまかりてにまかりて詞書
  2. 2我わ我わわががが世よ世よよをばをばをば初句
  3. 3今日けふ今日けふきょうかあすかとかあすかとかあすかと二句
  4. 4待ま待ままつかひのつかひのつかいの三句
  5. 5淚なみだ淚なみだなみだののの瀧たき瀧たきたきととと四句
  6. 6いづれいづれいずれ高たか高たかたかけむけむけむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕布引の滝を見に出かけて。

わが世の果ては今日か明日かと待つかいの、涙の滝と、どちらが高いだろう。

意訳

出世の時を今日か明日かと待つかいもなく流す私の涙の滝と、この布引の滝と、どちらが高いだろうか。

語釈・文法注

和歌

作者
在原行平(ありわらのゆきひら) 818–893
阿保親王の子で、在原業平の異母兄。中納言に至った。一族の子弟のための学舎「奨学院」を設けた。須磨に退居した話は『源氏物語』須磨の巻にも影響を与えた。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1651番
歌体
短歌
状況
詞書「布引の瀧見にまかりて」(布引の滝を見に出かけて)。

解説

行平の歌。『伊勢物語』第八十七段の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、303頁(コマ161)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日