古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1644番

かざしをる

殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)

挿頭に折る三輪の茂った山をかき分けて、しみじみと思う、杉の立っている門を。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
殷富門院大輔
  1. 1かざしをるかざしをるかざしおる初句
  2. 2三輪みわ三輪みわみわのしげのしげのしげ山やま山やまやま二句
  3. 3かきかきかき分わ分わわけてけてけて三句
  4. 4あはれとぞあはれとぞあわれとぞ思おも思おもおもふふう四句
  5. 5杉すぎ杉すぎすぎ立た立たたてるてるてる門かど門かどかど結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

挿頭に折る三輪の茂った山をかき分けて、しみじみと思う、杉の立っている門を。

意訳

挿頭の枝を折りながら三輪の茂った山をかき分けて行くと、杉の立つ門が見えてきて、しみじみと心にしみる。

語釈・文法注

杉立てる門
「恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門」の歌をふまえる。

和歌

作者
殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ) 1131?–1200?
藤原信成の娘。後白河天皇の皇女殷富門院亮子内親王に仕えた女房。多作で知られ、「千首大輔」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1644番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
第四句。
体言止め
体言止め。

解説

殷富門院大輔の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、302頁(コマ161)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日