新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1627番
白露の
白露が朝夕に置く奥山の苔の衣は、風もさえぎらない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕返歌。
白露が朝夕に置く奥山の苔の衣は、風もさえぎらない。
意訳
白露が朝に夕に置く奥山の苔の衣は、風も防がないほど薄いものです。それだけに露はいっそう置くのです。
語釈・文法注
- おく
- 「置く」と「奥山」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原高光(ふじわらのたかみつ) 940?–994
藤原師輔の子。右少将のとき比叡山で出家し、のち多武峰に移った。その出家は『多武峰少将物語』に描かれる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1627番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「かへし」(返歌)。
修辞
- 掛詞
- 「おく」に「置く」と「奥」。
解説
如覚(藤原高光)の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、299頁(コマ159)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日