古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1626番

奥山の

藤原師氏(ふじわらのもろうじ)

奥山の苔の衣と比べてみよ。どちらに露が多く置くかと。

作者
權大納言師氏(藤原師氏)
  1. 1少將隆光せうしやうたかみつ少將隆光せうしやうたかみつしょうしょうたかみつ、、、橫川よかは橫川よかはよかわにまかりてにまかりてにまかりて、、、かしらおろしかしらおろしかしらおろし侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、法服ほふぶく法服ほふぶくほうぶくつかはすとてつかはすとてつかわすとて詞書
  2. 2奥山おくやま奥山おくやまおくやまののの初句
  3. 3苔こけ苔こけこけののの衣ころも衣ころもころもににに二句
  4. 4くらべくらべくらべ見み見みみよよよ三句
  5. 5いづれかいづれかいずれか露つゆ露つゆつゆののの四句
  6. 6おきまさるともおきまさるともおきまさるとも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕少将隆光が横川に出かけて出家しました時に、法服を贈るといって。

奥山の苔の衣と比べてみよ。どちらに露が多く置くかと。

意訳

この法服と、奥山の苔の衣とを比べてみなさい。どちらに涙の露が多く置いているかと。

語釈・文法注

苔の衣
僧衣。
横川
比叡山の一区域。

和歌

作者
藤原師氏(ふじわらのもろうじ) 913–970
藤原忠平の子。権大納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1626番
歌体
短歌
状況
詞書「少將隆光、橫川にまかりて、かしらおろし侍りけるに、法服つかはすとて」(少将隆光が横川に出かけて出家しました時に、法服を贈るといって)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

師氏の歌。底本は詞書の人名を「少將隆光」と刷るが、藤原高光のこと。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、298頁(コマ159)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日