古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1622番

誰かはと

藤原有家(ふじわらのありいえ)

誰が来ようかと思い切っても、松にだけ訪れていく風は恨めしい。

作者
有家朝臣(藤原有家)
  1. 1守覺法親王しゆかくほふしんわう守覺法親王しゆかくほふしんわうしゅかくほっしんのう五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうたよませよませよませ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、閑居かんきよ閑居かんきよかんきょののの心こころ心こころこころをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2誰たれ誰たれたれかはとかはとかはと初句
  3. 3思おも思おもおもひたえてもひたえてもいたえても二句
  4. 4松まつ松まつまつにのみにのみにのみ三句
  5. 5音おと音おとおとづれてづれてずれて行ゆ行ゆゆくくく四句
  6. 6風かぜ風かぜかぜははは恨うら恨うらうらめしめしめし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕守覚法親王が五十首歌を詠ませました時に、閑居の心を詠んだ歌。

誰が来ようかと思い切っても、松にだけ訪れていく風は恨めしい。

意訳

誰も訪ねては来ないと思いきっているのに、待つ心をかきたてるように松にだけ訪れていく風が恨めしい。

語釈・文法注

まつ
「松」と「待つ」を響かせる。

和歌

作者
藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1622番
歌体
短歌
状況
詞書「守覺法親王五十首の歌よませ侍りけるに、閑居の心をよめる」(守覚法親王が五十首歌を詠ませました時に、閑居の心を詠んだ歌)。

解説

有家の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、298頁(コマ159)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日