古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1611番

見渡せば

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

見渡すと、霞の中もさらに霞んでいる。煙のたなびく塩竈の浦よ。

作者
家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1海邊うみべ海邊うみべうみべ霞かすみ霞かすみかすみといへるといへるといえる心こころ心こころこころをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりしりしりし詞書
  2. 2見み見みみ渡わた渡わたわたせばせばせば初句
  3. 3霞かすみ霞かすみかすみのののうちもうちもうちも二句
  4. 4霞かす霞かすかすみけりみけりみけり三句
  5. 5煙けぶり煙けぶりけぶりたなびくたなびくたなびく四句
  6. 6鹽竈しほがま鹽竈しほがましおがまののの浦うら浦うらうら結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「海辺霞(海辺の霞)」という心を詠みました歌。

見渡すと、霞の中もさらに霞んでいる。煙のたなびく塩竈の浦よ。

意訳

見渡すと、霞の中がさらに霞んでいる。塩を焼く煙がたなびいているのだ、塩竈の浦は。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1611番
歌体
短歌
状況
詞書「海邊霞といへる心をよみ侍りし」(「海辺霞(海辺の霞)」という心を詠みました歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、296頁(コマ158)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日