古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1603番

和歌の浦を

寂蓮法師(じゃくれんほうし)

和歌の浦を松の葉越しに眺めると、梢に寄せるように見える海人の釣舟よ。

作者
寂蓮法師
  1. 1眺望てうばう眺望てうばうちょうぼうののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2和歌わか和歌わかわかののの浦うら浦うらうらををを初句
  3. 3松まつ松まつまつののの葉は葉はは越ご越ごごしにしにしに二句
  4. 4眺なが眺ながながむればむればむれば三句
  5. 5梢こずゑ梢こずゑこずえによするによするによする四句
  6. 6あまのあまのあまの釣舟つりぶね釣舟つりぶねつりぶね結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕眺望の心を。

和歌の浦を松の葉越しに眺めると、梢に寄せるように見える海人の釣舟よ。

意訳

和歌の浦を松の葉越しに眺めると、海人の釣舟が、まるで松の梢に寄せてくるように見える。

語釈・文法注

和歌

作者
寂蓮法師(じゃくれんほうし) 1139?–1202
俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で養子となったが、定家が生まれると出家した。『新古今和歌集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。「三夕の歌」の一首「さびしさはその色としもなかりけり」で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1603番
歌体
短歌
状況
詞書「眺望の心を」(眺望の心を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

寂蓮の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、294頁(コマ157)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日