古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1602番

蜑小舟

源俊頼(みなもとのとしより)

海人の小舟の苫を吹き返す浦風の中で、ひとり明かして明石の月を見ることだ。

作者
源俊賴朝臣(源俊頼)
  1. 1明石あかし明石あかしあかしののの浦うら浦うらうらをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2蜑あま蜑あまあま小舟をぶね小舟をぶねおぶね初句
  3. 3苫とま苫とまとまふきかへすふきかへすふきかえす二句
  4. 4浦うら浦うらうら風かぜ風かぜかぜににに三句
  5. 5ひとりあかしのひとりあかしのひとりあかしの四句
  6. 6月つき月つきつきをををこそこそこそ見み見みみれれれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕明石の浦を詠んだ歌。

海人の小舟の苫を吹き返す浦風の中で、ひとり明かして明石の月を見ることだ。

意訳

海人の小舟の苫を吹き返す浦風の中で、ひとり夜を明かしながら、明石の月を眺めている。

語釈・文法注

あかし
「明かし」と「明石」を掛ける。

和歌

作者
源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1602番
歌体
短歌
状況
詞書「明石の浦をよめる」(明石の浦を詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「あかし」に「明かし」と「明石」。

解説

俊頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、294頁(コマ157)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日