新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1580番
跡もなく
跡もなく雪の降る古里は荒れてしまった。どれが昔の垣根なのだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕元輔が昔住んでいた家のそばに清少納言が住んでいたころ、雪がひどく降って、隔ての垣も倒れましたので、申し送った歌。
跡もなく雪の降る古里は荒れてしまった。どれが昔の垣根なのだろう。
意訳
跡かたもなく雪の降り積もった古里は、すっかり荒れてしまった。どれが昔の垣根だったのだろう。
語釈・文法注
- ふる
- 「降る」と「古里」を掛ける。
和歌
- 作者
- 赤染衛門(あかぞめえもん) 生没年未詳(十世紀後半〜十一世紀半ば)
赤染時用の娘。大江匡衡の妻。藤原道長の妻倫子と上東門院彰子に仕えた。『栄花物語』正編の作者とされる。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1580番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「元輔が昔住み侍りける家のかたはらに、淸少納言住みける頃、雪いみじうふりて、隔ての垣もたふれ侍りければ、申しつかはしける」(元輔が昔住んでいた家のそばに清少納言が住んでいたころ、雪がひどく降って、隔ての垣も倒れましたので、申し送った歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 掛詞
- 「ふる」に「降る」と「古里」。
解説
赤染衛門の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、289頁(コマ154)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日