古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1581番

露の命

後白河院(ごしらかわいん)

露の命が消えてしまっていたなら、このように降る白雪を眺めただろうか。

作者
後白河院御歌(後白河院)
  1. 1御おほんなやみ御おほんなやみおおんなやみなやみなやみなやみ重おも重おもおもくならせくならせくならせ給たま給たまたまひてひていて後のち後のちのち、、、雪ゆき雪ゆきゆきのあしたにのあしたにのあしたに詞書
  2. 2露つゆ露つゆつゆののの命いのち命いのちいのち初句
  3. 3消き消ききえなましかばえなましかばえなましかば二句
  4. 4かくばかりかくばかりかくばかり三句
  5. 5降ふ降ふふるるる白雪しらゆき白雪しらゆきしらゆきををを四句
  6. 6眺なが眺ながながめましやはめましやはめましやは結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕ご病気が重くなられた後、雪の朝に。

露の命が消えてしまっていたなら、このように降る白雪を眺めただろうか。

意訳

もし露のようにはかない命が消えていたら、こうして降りしきる白雪を眺めることもなかっただろう。

語釈・文法注

ましかば〜まし
反実仮想。

和歌

作者
後白河院(ごしらかわいん) 1127–1192
第七十七代天皇。譲位後、五代の天皇にわたって院政を行った。今様を愛好し、歌謡集『梁塵秘抄』を編んだ。藤原俊成に『千載和歌集』の撰集を命じた。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1581番
歌体
短歌
状況
詞書「御なやみ重くならせ給ひて後、雪のあしたに」(ご病気が重くなられた後、雪の朝に)。

修辞

字余り
初句。
反実仮想
反実仮想。

解説

後白河院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、289〜290頁(コマ154)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日