古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1561番

荒れわたる

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

一面に荒れた秋の庭こそしみじみとしている。まして消えてしまいそうな露の夕暮れは。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2荒あ荒ああれわたるれわたるれわたる初句
  3. 3秋あき秋あきあきののの庭には庭にはにわこそこそこそ二句
  4. 4あはれなれあはれなれあわれなれ三句
  5. 5ましてましてまして消き消ききえなむえなむえなむ四句
  6. 6露つゆ露つゆつゆののの夕ゆふ夕ゆふゆうぐれぐれぐれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

一面に荒れた秋の庭こそしみじみとしている。まして消えてしまいそうな露の夕暮れは。

意訳

一面に荒れはてた秋の庭はしみじみとあわれだ。まして露のように消えてしまいそうなわが身にとって、この夕暮れは。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1561番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、285〜286頁(コマ152)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日