古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1557番

藻汐くむ

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

藻塩を汲む袖の月の光を、自然と、よそで明かさない須磨の浦人よ。

詞書
「和歌所の歌合に、海邊月といふことを」(前の歌と同じ詞書)
作者
定家朝臣(藤原定家)
  1. 1藻も藻もも汐しほ汐しほしおくむくむくむ初句
  2. 2袖そで袖そでそでののの月影つきかげ月影つきかげつきかげ二句
  3. 3おのづからおのづからおのずから三句
  4. 4よそにあかさぬよそにあかさぬよそにあかさぬ四句
  5. 5須磨すま須磨すますまののの浦うら浦うらうら人びと人びとびと結句

引用の仕方

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現代語訳

藻塩を汲む袖の月の光を、自然と、よそで明かさない須磨の浦人よ。

意訳

藻塩を汲む須磨の浦人は、濡れた袖に映る月の光と、自然と一緒に夜を明かしている。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1557番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、海邊月といふことを」(和歌所の歌合で、「海辺月(海辺の月)」という題を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

定家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、285頁(コマ152)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日