古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1556番

和歌の浦に

慈円(じえん)

和歌の浦に、月の出とともに満ちる潮が差すにつれて、夜鳴く鶴の声が悲しい。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、海邊月かいへんのつき海邊月かいへんのつきかいへんのつきといふことといふことということををを詞書
  2. 2和歌わか和歌わかわかののの浦うら浦うらうらににに初句
  3. 3月つき月つきつきののの出で出でで潮しほ潮しほしおののの二句
  4. 4さすまゝにさすまゝにさすままに三句
  5. 5夜よ夜よよ鳴な鳴ななくくく鶴たづ鶴たづたずののの四句
  6. 6聲こゑ聲こゑこえぞぞぞ悲かな悲かなかなしきしきしき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕和歌所の歌合で、「海辺月(海辺の月)」という題を。

和歌の浦に、月の出とともに満ちる潮が差すにつれて、夜鳴く鶴の声が悲しい。

意訳

和歌の浦に月が出て潮が満ちてくるにつれて、夜鳴く鶴の声がいっそう悲しく聞こえる。

語釈・文法注

出潮
月の出とともに満ちる潮。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1556番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、海邊月といふことを」(和歌所の歌合で、「海辺月(海辺の月)」という題を)。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、284〜285頁(コマ152)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日