古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1558番

あかしがた

藤原秀能(ふじわらのひでよし)

明石潟の情趣を解さない人の袖を見よ。わけもなく月が宿るものだろうか。

詞書
「和歌所の歌合に、海邊月といふことを」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原秀能
  1. 1あかしがたあかしがたあかしがた初句
  2. 2色いろ色いろいろなきなきなき人ひと人ひとひとののの二句
  3. 3袖そで袖そでそでををを見み見みみよよよ三句
  4. 4すゞろにすゞろにすずろに月つき月つきつきももも四句
  5. 5宿やど宿やどやどるものかはるものかはるものかは結句

引用の仕方

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現代語訳

明石潟の情趣を解さない人の袖を見よ。わけもなく月が宿るものだろうか。

意訳

明石潟で、風流を解さない漁師の袖を見るがよい。わけもなく月が宿るだろうか。月が宿るのは、涙に濡れた袖だからだ。

語釈・文法注

色なき
情趣を解さない。

和歌

作者
藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1558番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、海邊月といふことを」(和歌所の歌合で、「海辺月(海辺の月)」という題を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

秀能の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、285頁(コマ152)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日