古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1542番

身のうさに

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)

わが身のつらさに、月は昔の月ではないのかと眺めると、昔のままの光が漏れてくる。

作者
二條院讃岐(二条院讃岐)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2身み身みみのののうさにうさにうさに初句
  3. 3月つき月つきつきやあらぬとやあらぬとやあらぬと二句
  4. 4眺なが眺ながながむればむればむれば三句
  5. 5昔むかし昔むかしむかしながらのながらのながらの四句
  6. 6影かげ影かげかげぞもりぞもりぞもり來く來くくるるる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

わが身のつらさに、月は昔の月ではないのかと眺めると、昔のままの光が漏れてくる。

意訳

わが身のつらさに、月まで昔と違うのかと眺めると、月は昔のままの光を漏らしてくる。変わったのはわが身のほうだ。

語釈・文法注

和歌

作者
二条院讃岐(にじょういんのさぬき) 1141?–1217?
源頼政の娘。二条天皇に仕え、のち後鳥羽院の中宮宜秋門院に仕えた。「沖の石の讃岐」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1542番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

本歌取り
業平「月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして」をふまえる。

解説

讃岐の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、281〜282頁(コマ150)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日