新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1523番
終夜
一晩中ひとりで見る、深山の槙の葉に、曇るのも澄んでいる有明の月よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕和歌所の歌合で、「深山暁月(深山の暁の月)」という題を。
一晩中ひとりで見る、深山の槙の葉に、曇るのも澄んでいる有明の月よ。
意訳
一晩中ひとりで眺める深山の月。槙の葉に隠れて曇っても、なお澄んで見える有明の月よ。
語釈・文法注
- み山
- 「見」と「深山」を掛ける。
和歌
- 作者
- 鴨長明(かものちょうめい) 1155?–1216
下鴨神社の禰宜鴨長継の子。俊恵に和歌を学び、和歌所の寄人となった。のち出家して日野の方丈の庵に住み、『方丈記』を著した。歌論書『無名抄』、説話集『発心集』もある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1523番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「和歌所の歌合に、深山曉月といふことを」(和歌所の歌合で、「深山暁月(深山の暁の月)」という題を)。
修辞
- 掛詞
- 「み」に「見」と「深山」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
長明の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、279頁(コマ149)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日