新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1522番
山の端を
山の端を出ても、松の木の間から、気をもませる有明の月よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕同じ家の歌合で、「山月(山の月)」の心を詠んだ歌。
山の端を出ても、松の木の間から、気をもませる有明の月よ。
意訳
待ちかねた有明の月は、山の端を出てもまだ松の木の間に隠れて、なお気をもませる。
語釈・文法注
- まつ
- 「待つ」と「松」を掛ける。
- 心づくし
- 気をもむこと。
和歌
- 作者
- 藤原業清(ふじわらのなりきよ) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀初め)
後鳥羽院の時代の歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1522番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「同じ家の歌合に、山月の心をよめる」(同じ家の歌合で、「山月(山の月)」の心を詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「まつ」に「待つ」と「松」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
業清の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、278頁(コマ149)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日