新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1509番
忘れじよ
忘れまいよ、忘れるなとでも言いたいものだ。雲の上の月に心があったならば。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕永治元年、譲位が近くなって、一晩中月を見て詠みました歌。
忘れまいよ、忘れるなとでも言いたいものだ。雲の上の月に心があったならば。
意訳
雲の上の月に心があるなら、「私は忘れない、あなたも忘れないで」と言いたいものだ。
語釈・文法注
- 永治元年
- 1141年。崇徳天皇の譲位。
和歌
- 作者
- 藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1509番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「永治元年讓位ちかくなりて、夜もすがら月を見てよみ侍りける」(永治元年、譲位が近くなって、一晩中月を見て詠みました歌)。
修辞
- 反実仮想
- 反実仮想。
解説
俊成の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、276頁(コマ148)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日