古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1508番

山の端に

藤原盛方(ふじわらのもりかた)

山の端に入ろうとも思うまい。世の中はどうであれ、在り続けるだろう、有明の月のように。

作者
藤原盛方朝臣(藤原盛方)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2山やま山やまやまののの端は端ははににに初句
  3. 3思おも思おもおもひもいらじひもいらじいもいらじ二句
  4. 4世よ世よよののの中なか中なかなかははは三句
  5. 5とてもかくてもとてもかくてもとてもかくても四句
  6. 6ありありあり明あけ明あけあけののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

山の端に入ろうとも思うまい。世の中はどうであれ、在り続けるだろう、有明の月のように。

意訳

月が山の端に入るように、山に入って世を捨てようとは思わない。世の中はどうあろうと、有明の月のように生きていくだけだ。

語釈・文法注

ありあけ
「在り」と「有明」を掛ける。

和歌

作者
藤原盛方(ふじわらのもりかた) 1137–1178
藤原顕時の子。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1508番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
掛詞
「あり」に「在り」と「有明」。
体言止め
体言止め。

解説

盛方の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、276頁(コマ148)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日