新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1492番
五月雨は
五月雨は、真屋の軒端の雨だれのように、あまりにもひどく濡れる袖だなあ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕述懐の百首歌の中で、五月雨を。
五月雨は、真屋の軒端の雨だれのように、あまりにもひどく濡れる袖だなあ。
意訳
五月雨の降るころ、真屋の軒端から落ちる雨だれのように、ひどく涙に濡れる袖だ。
語釈・文法注
- 真屋
- 切妻造りの家。
- あまそそぎ
- 軒から落ちる雨だれ。
和歌
- 作者
- 藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1492番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「述懷百首の歌の中に、五月雨」(述懐の百首歌の中で、五月雨を)。
解説
俊成の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、272頁(コマ146)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日