新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1486番
時鳥
時鳥よ、その昔、神山の旅枕で、ほのかに語り合った空が忘れられない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕斎院であった昔を思い出して。
時鳥よ、その昔、神山の旅枕で、ほのかに語り合った空が忘れられない。
意訳
時鳥よ、斎院だった昔、神山の旅寝で、ほのかに鳴き交わすお前の声を聞いた空が忘れられない。
語釈・文法注
- そのかみ
- 「その上(昔)」と「神山」を掛ける。
和歌
- 作者
- 式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1486番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「いつきの昔を思ひ出でて」(斎院であった昔を思い出して)。
修辞
- 掛詞
- 「かみ」に「上」と「神山」。
解説
式子内親王の歌。式子内親王は賀茂の斎院であった。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、271頁(コマ145)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日