古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1481番

九重に

円融院(えんゆういん)

九重ではなく八重に咲く山吹の、口に出さない色を知る人もいない。

作者
圓融院御歌(円融院)
  1. 1御おほん御おほんおおんかへしかへしかえし詞書
  2. 2九重ここのへ九重ここのへここのえににに初句
  3. 3あらであらであらで八重やへ八重やへやえさくさくさく二句
  4. 4山吹やまぶき山吹やまぶきやまぶきののの三句
  5. 5いはぬいはぬいわぬ色いろ色いろいろをばをばをば四句
  6. 6知し知ししるるる人ひと人ひとひともなしもなしもなし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕お返し。

九重ではなく八重に咲く山吹の、口に出さない色を知る人もいない。

意訳

宮中を離れて八重に咲く山吹の、口に出さない(梔子色の)思いを、知る人もいない。

語釈・文法注

いはぬ色
梔子(くちなし)色。「口無し」をかける。

和歌

作者
円融院(えんゆういん) 959–991
第六十四代天皇。村上天皇の皇子。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1481番
歌体
短歌
状況
詞書「御かへし」(お返し)。

解説

円融院の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、270頁(コマ145)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日