新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1480番
八重ながら
八重のまま色も変わらない山吹が、どうして九重に咲かなくなったのか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕円融院が譲位なさった後、実方朝臣が馬命婦と話をしていた時、山吹の花を屏風の上から投げ越してこられましたので。
八重のまま色も変わらない山吹が、どうして九重に咲かなくなったのか。
意訳
八重の色も変わらず美しい山吹が、どうして九重の宮中で咲かなくなったのでしょう。
語釈・文法注
- 九重
- 宮中。
和歌
- 作者
- 藤原実方(ふじわらのさねかた) ?–998
藤原定時の子。左近中将に至ったが、陸奥守として任地に下り、そこで没した。清少納言と親しかった。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1480番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「圓融院位さり給ひし後、實方朝臣、馬命婦と物語りし侍りける時、山吹の花を屏風の上より投げこしたまひて侍りければ」(円融院が譲位なさった後、実方朝臣が馬命婦と話をしていた時、山吹の花を屏風の上から投げ越してこられましたので)。
解説
実方の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、269頁(コマ144)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日