古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1468番

てる月も

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

照る月も雲の彼方を巡っていく。花こそこの世の光なのだった。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1おなじおなじおなじ家いへ家いへいえののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたににに詞書
  2. 2てるてるてる月つき月つきつきももも初句
  3. 3雲くも雲くもくものよそにぞのよそにぞのよそにぞ二句
  4. 4行ゆ行ゆゆきめぐるきめぐるきめぐる三句
  5. 5花はな花はなはなぞこのぞこのぞこの世よ世よよののの四句
  6. 6光ひか光ひかひかりなりけるりなりけるりなりける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕同じ家の百首歌で。

照る月も雲の彼方を巡っていく。花こそこの世の光なのだった。

意訳

照る月は遠い雲の彼方を巡っている。この世を照らす光は、なんといっても桜の花なのだ。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1468番
歌体
短歌
状況
詞書「おなじ家の百首の歌に」(同じ家の百首歌で)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、267頁(コマ143)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日