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新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1463番

さもあらばあれ

源経信(みなもとのつねのぶ)

それならそれでよい。暮れていく春も、雲の上に散ることを知らない花が咲き匂っているならば。

詞書
「後冷泉院の御時、御前にて翫新成櫻花といへる心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
大納言經信(源経信)
  1. 1さもあらばあれさもあらばあれさもあらばあれ初句
  2. 2暮く暮くくれれれ行ゆ行ゆゆくくく春はる春はるはるももも二句
  3. 3雲くも雲くもくもののの上うへ上うへうえににに三句
  4. 4散ち散ちちることることること知し知ししらぬらぬらぬ四句
  5. 5花はな花はなはなししし匂にほ匂にほにおははわゞゞば結句

引用の仕方

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現代語訳

それならそれでよい。暮れていく春も、雲の上に散ることを知らない花が咲き匂っているならば。

意訳

過ぎゆく春もそれでかまわない。宮中には散ることを知らない花が、いつまでも咲き匂っているのだから。

語釈・文法注

さもあらばあれ
それならそれでよい。

和歌

作者
源経信(みなもとのつねのぶ) 1016–1097
源道方の子で、源俊頼の父。大納言に至り、大宰権帥として任地で没した。和歌・漢詩・管絃の三つにすぐれ、「三船の才」とたたえられた。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1463番
歌体
短歌
状況
詞書「後冷泉院の御時、御前にて翫新成櫻花といへる心を」(後冷泉院の御代、御前で「翫新成桜花(新たに成れる桜花を翫ぶ)」という題を、殿上人たちがお詠みした時に)。

修辞

字余り
初句。

解説

経信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、266頁(コマ143)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日