新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1459番
折る人の
折った人がその人だからこそ、つまらなく、見た私の家の花の香がする。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕敦道親王のもとに、前大納言公任の白河の家に行って、翌日、親王がよこした使いに託して申しました歌。
折った人がその人だからこそ、つまらなく、見た私の家の花の香がする。
意訳
花を折ったのがあの方だと思うと、なんとなく、昔見た私の家の花の香りがするようで、切ない。
語釈・文法注
- あぢきなく
- つまらなく。やるせなく。
和歌
- 作者
- 和泉式部(いずみしきぶ) 978?–?
大江雅致の娘。和泉守橘道貞の妻となり、のち冷泉天皇の皇子為尊親王・敦道親王との恋で知られる。中宮彰子に仕えた。情熱的な恋の歌が多く、『和泉式部日記』がある。娘は小式部内侍。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1459番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「敦道の皇子の許に、前大納言公任の白河の家にまかりて、又の日皇子のつかはしける使につけて申し侍りける」(敦道親王のもとに、前大納言公任の白河の家に行って、翌日、親王がよこした使いに託して申しました歌)。
解説
和泉式部の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、265頁(コマ142)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日