古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1439番

引きかへて

円融院(えんゆういん)

引き抜いた小松は、野辺の景色が昔と変わって見えたけれども、昔を恋う松はなかった。

作者
圓融院御歌(円融院)
  1. 1御おほん御おほんおおんかへしかへしかえし詞書
  2. 2引ひ引ひひきかへてきかへてきかえて初句
  3. 3野邊のべ野邊のべのべののの景色けしき景色けしきけしきははは二句
  4. 4見み見みみえしかどえしかどえしかど三句
  5. 5昔むかし昔むかしむかしををを戀こ戀ここふるふるうる四句
  6. 6松まつ松まつまつはははなかりきなかりきなかりき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕お返し。

引き抜いた小松は、野辺の景色が昔と変わって見えたけれども、昔を恋う松はなかった。

意訳

子の日に小松を引いて、昔とは違う野辺の景色を見たが、昔を恋しく思って待つ松などなかった。今の身を嘆いてはいない。

語釈・文法注

まつ
「松」と「待つ」を掛ける。

和歌

作者
円融院(えんゆういん) 959–991
第六十四代天皇。村上天皇の皇子。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1439番
歌体
短歌
状況
詞書「御かへし」(お返し)。

解説

円融院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、261頁(コマ140)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日