古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1440番

春來れば

行尊(ぎょうそん)

春が来たので、袖の氷も解けた。漏れてくる月が宿るほどに。

作者
大僧正行尊(行尊)
  1. 1月つき月つきつきあかくあかくあかく侍はべ侍はべはべりけるりけるりける夜よ夜よよ、、、袖そで袖そでそでののの濡ぬ濡ぬぬれたりけるれたりけるれたりけるををを詞書
  2. 2春はる春はるはる來く來くくればればれば初句
  3. 3袖そで袖そでそでののの氷こほり氷こほりこおりももも二句
  4. 4解と解ととけにけりけにけりけにけり三句
  5. 5もりくるもりくるもりくる月つき月つきつきののの四句
  6. 6宿やど宿やどやどるばかりにるばかりにるばかりに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕月の明るかった夜、袖が濡れていたのを。

春が来たので、袖の氷も解けた。漏れてくる月が宿るほどに。

意訳

春が来て、涙で凍っていた袖の氷も解けた。漏れてくる月の光がそこに映るほどに。

語釈・文法注

和歌

作者
行尊(ぎょうそん) 1055–1135
源基平の子。園城寺の僧で、大峰山などで修行を重ね、のち天台座主・大僧正に至った。修行の旅の歌が多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1440番
歌体
短歌
状況
詞書「月あかく侍りける夜、袖の濡れたりけるを」(月の明るかった夜、袖が濡れていたのを)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

行尊の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、261頁(コマ140)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日