古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1406番

葛城や

大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)

葛城の久米路に渡す岩橋のように、絶えてしまった仲となってしまうのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
能宣朝臣(大中臣能宣)
  1. 1葛城かづらき葛城かづらきかずらきややや初句
  2. 2久米路くめぢ久米路くめぢくめじににに渡わた渡わたわたすすす二句
  3. 3岩いは岩いはいわ橋はし橋はしはしののの三句
  4. 4絕た絕たたえにしえにしえにし中なか中なかなかととと四句
  5. 5なりやなりやなりや果は果ははてなむてなむてなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

葛城の久米路に渡す岩橋のように、絶えてしまった仲となってしまうのだろうか。

意訳

葛城の神が途中で架けるのをやめた久米路の岩橋のように、私たちの仲も途絶えたまま終わってしまうのだろうか。

語釈・文法注

久米路の岩橋
葛城の一言主神が架けかけてやめたという伝説の橋。

和歌

作者
大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ) 921–991
伊勢神宮の祭主。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集にあたった。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1406番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「葛城や久米路に渡す岩橋の」が「絶え」を導く。

解説

能宣の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、255頁(コマ137)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日