古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1397番

君しまれ

馬内侍(うまのないし)

あなたこそ、道の行き来を取り締まるのだろう。過ぎ去った人を、一方では忘れながら。

作者
馬內侍(馬内侍)
  1. 1昔むかし昔むかしむかし見み見みみけるけるける人ひと人ひとひと、、、賀茂かも賀茂かもかも祭まつり祭まつりまつりののの次第司しだいし次第司しだいししだいしににに出い出いいでたちてなむまかりわたるといひてでたちてなむまかりわたるといひてでたちてなむまかりわたるといいて侍はべ侍はべはべりければりければりければ詞書
  2. 2君きみ君きみきみしまれしまれしまれ初句
  3. 3道みち道みちみちののの往來ゆきき往來ゆききゆききををを二句
  4. 4定さだ定さださだむらむむらむむらむ三句
  5. 5過す過すすぎにしぎにしぎにし人ひと人ひとひとををを四句
  6. 6かつかつかつ忘わす忘わすわすれつゝれつゝれつつ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕昔なじみの人が、賀茂祭の次第司として出かけて通っていくと言ってきましたので。

あなたこそ、道の行き来を取り締まるのだろう。過ぎ去った人を、一方では忘れながら。

意訳

あなたは祭の行列の通り道を取り仕切っているのでしょう。昔の恋人の私のことは、すっかり忘れながら。

語釈・文法注

次第司
祭の行列を取り仕切る役。

和歌

作者
馬内侍(うまのないし) 生没年未詳(十世紀末〜十一世紀初め)
源時明の娘。斎宮女御徽子、円融天皇の中宮媓子、のち中宮定子らに仕えた。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1397番
歌体
短歌
状況
詞書「昔見ける人、賀茂祭の次第司に出でたちてなむまかりわたるといひて侍りければ」(昔なじみの人が、賀茂祭の次第司として出かけて通っていくと言ってきましたので)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

馬内侍の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、253頁(コマ136)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日