新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1395番
流れ出でむ
流れ出るだろう浮き名に、しばらくためらうことだ。求めもしない袖に淵はあるけれど。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
流れ出るだろう浮き名に、しばらくためらうことだ。求めもしない袖に淵はあるけれど。
意訳
涙の淵は求めもしないのに袖にできているけれど、その涙が流れ出して浮き名が立つことを思うと、しばらくためらってしまう。
語釈・文法注
- よどむ
- ためらう。
和歌
- 作者
- 相模(さがみ) 生没年未詳(十一世紀)
相模守大江公資の妻だったことから相模と呼ばれた。のち一条天皇の皇女脩子内親王に仕えた。歌合で活躍した女房歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1395番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
相模の歌。底本は第四句を「求めね袖に」とするが、「求めぬ袖に」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、252〜253頁(コマ136)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日