古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1392番

儚くぞ

式子内親王(しょくしないしんのう)

はかないことに、明日も知らない命を嘆いてきた。私の約束が変わってしまう世なのに。

作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1戀こひ戀こひこいののの歌うた歌うたうたとてとてとて詞書
  2. 2儚はかな儚はかなはかなくぞくぞくぞ初句
  3. 3知し知ししらぬらぬらぬ命いのち命いのちいのちををを二句
  4. 4歎なげ歎なげなげきこしきこしきこし三句
  5. 5我わ我わわがかねがかねがかね言ごと言ごとごとののの四句
  6. 6かはりけるかはりけるかわりける世よ世よよににに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕恋の歌として。

はかないことに、明日も知らない命を嘆いてきた。私の約束が変わってしまう世なのに。

意訳

いつ尽きるかわからない命を嘆いてきたのは、はかないことだった。約束のほうが先に変わってしまう世の中なのに。

語釈・文法注

兼ね言
前もってした約束。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1392番
歌体
短歌
状況
詞書「戀の歌とて」(恋の歌として)。

修辞

倒置
倒置。

解説

式子内親王の歌。底本は第四・五句を「我がかね言のかはりける世に」とするが、「我がかねごとのかかりける世に」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、252頁(コマ136)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日