新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1390番
かきやりし
かき上げてやったあの黒髪の一筋一筋が、横になるたびに、面影となって浮かぶ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
かき上げてやったあの黒髪の一筋一筋が、横になるたびに、面影となって浮かぶ。
意訳
共寝の夜に私がかき上げてやったあの人の黒髪。その一筋一筋が、ひとり横になるたびに面影となって浮かんでくる。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1390番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
定家の歌。和泉式部の「黒髪の乱れも知らずうち伏せばまづかきやりし人ぞ恋しき」をふまえる。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、252頁(コマ136)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日