古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1389番

哀なり

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

あわれなことだ。うたた寝にだけ見た夢が、長い思いとなって結ぼれてしまうのだろう。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2哀あはれ哀あはれあわれなりなりなり初句
  3. 3轉寢うたたね轉寢うたたねうたたねにのみにのみにのみ二句
  4. 4見み見みみししし夢ゆめ夢ゆめゆめののの三句
  5. 5長なが長ながながききき思おも思おもおもひにひにいに四句
  6. 6むすぼほれなむむすぼほれなむむすぼおれなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

あわれなことだ。うたた寝にだけ見た夢が、長い思いとなって結ぼれてしまうのだろう。

意訳

なんともあわれなことだ。うたた寝の間にだけ見た短い夢のような逢瀬が、長い恋の思いとなって、心をふさいでしまうのだろう。

語釈・文法注

むすぼほれ
結ぼれる。心がふさぐ。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1389番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、251〜252頁(コマ135)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日