古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1388番

ゆかちかく

藤原基俊(ふじわらのもととし)

床の近くで、静かにしておくれ、夜半のこおろぎよ。夢にでも人が見えるかもしれないのだから。

作者
基俊(藤原基俊)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2ゆかちかくゆかちかくゆかちかく初句
  3. 3あなかまあなかまあなかま夜半よは夜半よはよわののの二句
  4. 4蛬きりぎりす蛬きりぎりすきりぎりす三句
  5. 5夢ゆめ夢ゆめゆめにもにもにも人ひと人ひとひとののの四句
  6. 6見み見みみえもこそすれえもこそすれえもこそすれ結句

引用の仕方

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現代語訳

床の近くで、静かにしておくれ、夜半のこおろぎよ。夢にでも人が見えるかもしれないのだから。

意訳

寝床の近くで鳴く夜半のこおろぎよ、静かにしておくれ。せめて夢の中で、あの人に逢えるかもしれないのだから。

語釈・文法注

あなかま
ああ、うるさい。静かに。
もこそ
〜するかもしれない。

和歌

作者
藤原基俊(ふじわらのもととし) 1060–1142
藤原俊家の子。官位は低かったが、歌壇の重鎮として源俊頼と並び称され、藤原俊成の師となった。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1388番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

基俊の歌。底本は初句を「ゆかちかく」とするが、「ゆかちかし」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、251頁(コマ135)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日