古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1386番

淚川

寂蓮法師(じゃくれんほうし)

涙の川に身も浮いてしまいそうな寝覚めだなあ。はかない夢の名残だけで。

作者
寂蓮法師
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2淚川なみだがは淚川なみだがはなみだがわ初句
  3. 3身み身みみももも浮う浮ううきぬべききぬべききぬべき二句
  4. 4寝覺ねざめ寝覺ねざめねざめかなかなかな三句
  5. 5はかなきはかなきはかなき夢ゆめ夢ゆめゆめののの四句
  6. 6名残なごり名残なごりなごりばかりにばかりにばかりに結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

涙の川に身も浮いてしまいそうな寝覚めだなあ。はかない夢の名残だけで。

意訳

はかない夢の名残だけなのに、涙が川となって、身も浮いてしまいそうなほど泣いて目覚めた。

語釈・文法注

うき
「浮き」と「憂き」を掛ける。

和歌

作者
寂蓮法師(じゃくれんほうし) 1139?–1202
俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で養子となったが、定家が生まれると出家した。『新古今和歌集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。「三夕の歌」の一首「さびしさはその色としもなかりけり」で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1386番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

寂蓮の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、251頁(コマ135)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日