古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1354番

稻妻は

相模(さがみ)

稲妻は照らさない宵もなかった。どこにいるのか、ほのかに見えた陽炎は。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
相模
  1. 1稻妻いなづま稻妻いなづまいなずまははは初句
  2. 2照て照ててらさぬらさぬらさぬ宵よひ宵よひよいももも二句
  3. 3なかりけりなかりけりなかりけり三句
  4. 4いづらほのかにいづらほのかにいずらほのかに四句
  5. 5見み見みみえしえしえし陽炎かげろふ陽炎かげろふかげろう結句

引用の仕方

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現代語訳

稲妻は照らさない宵もなかった。どこにいるのか、ほのかに見えた陽炎は。

意訳

稲妻は毎晩のように光るのに、ほのかに見えて消えた陽炎のようなあの人は、いったいどこにいるのだろう。

語釈・文法注

いづら
どこに。

和歌

作者
相模(さがみ) 生没年未詳(十一世紀)
相模守大江公資の妻だったことから相模と呼ばれた。のち一条天皇の皇女脩子内親王に仕えた。歌合で活躍した女房歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1354番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。
体言止め
体言止め。

解説

相模の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、247頁(コマ133)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日