新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1344番
今來むと
すぐ来ると言った言葉も枯れていくのに、夜ごとに露は何のために置くのだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕約束していた女が、後で返事さえしませんでしたので、その男に代わって。
すぐ来ると言った言葉も枯れていくのに、夜ごとに露は何のために置くのだろう。
意訳
すぐ来ると言った約束の言葉も枯れていくのに、夜ごとに置く涙の露は、いったい何のためなのだろう。
語釈・文法注
- かれ
- 「枯れ」と「離(か)れ」を掛ける。
和歌
- 作者
- 和泉式部(いずみしきぶ) 978?–?
大江雅致の娘。和泉守橘道貞の妻となり、のち冷泉天皇の皇子為尊親王・敦道親王との恋で知られる。中宮彰子に仕えた。情熱的な恋の歌が多く、『和泉式部日記』がある。娘は小式部内侍。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1344番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「賴めて侍りける女の、後にかへりごとをだにせず侍りければ、かの男にかはりて」(約束していた女が、後で返事さえしませんでしたので、その男に代わって)。
修辞
- 掛詞
- 「かれ」に「枯れ」と「離れ」。
解説
和泉式部の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、245頁(コマ132)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日