新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1345番
あだごとの
むなしい言葉の葉に置く霜のように消えてしまったのに、まだあるものとして、人が尋ねてくるのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕約束したことが立ち消えになった女が、久しくたって尋ねてきた返事に。
むなしい言葉の葉に置く霜のように消えてしまったのに、まだあるものとして、人が尋ねてくるのだろうか。
意訳
あてにならない言葉の葉に置いた霜のように、約束は消えてしまった。それなのに、まだ続いているものと思って、あの人は尋ねてくるのだろうか。
語釈・文法注
- あだごと
- あてにならない言葉。
和歌
- 作者
- 藤原長能(ふじわらのながとう) 949?–1009?
藤原倫寧の子で、右大将道綱母の弟。花山院の歌壇で活躍した。能因法師の歌の師とされる。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1345番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「賴めたる事跡なくなり侍りける女、久しくありてとひて侍りける返事に」(約束したことが立ち消えになった女が、久しくたって尋ねてきた返事に)。
解説
長能の歌。底本は第二句を「葉におく霜の」とするが、「葉におく露の」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、245〜246頁(コマ132)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日