古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1336番

白妙の

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

白い袖を分かつ別れに涙の露が落ちて、身にしみる色の秋風が吹く。

作者
藤原定家朝臣(藤原定家)
  1. 1水無瀬みなせ水無瀬みなせみなせののの戀こひ戀こひこいののの十五首じふごしゆ十五首じふごしゆじゅうごしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2白妙しろたへ白妙しろたへしろたえののの初句
  3. 3袖そで袖そでそでののの別わか別わかわかれにれにれに二句
  4. 4露つゆ露つゆつゆおちておちておちて三句
  5. 5身み身みみにしむにしむにしむ色いろ色いろいろののの四句
  6. 6秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞぞぞ吹ふ吹ふふくくく結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕水無瀬の恋の十五首歌合で。

白い袖を分かつ別れに涙の露が落ちて、身にしみる色の秋風が吹く。

意訳

後朝の別れに、白い袖に涙の露がこぼれ落ちる。そこへ、身にしみるような色を帯びた秋風が吹きつける。

語釈・文法注

袖の別れ
共寝の袖を分かつ別れ。

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1336番
歌体
短歌
状況
詞書「水無瀬の戀の十五首の歌合に」(水無瀬の恋の十五首歌合で)。

修辞

体言止め的な結び
体言止め的な結び。

解説

定家の歌で、巻第十五(恋歌五)の巻頭歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、244頁(コマ132)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日