新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1335番
通ひ來し
通ってきた宿の道芝が枯れ枯れになって、跡もない霜が結ぼれて。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
通ってきた宿の道芝が枯れ枯れになって、跡もない霜が結ぼれて。
意訳
あの人が通ってきた宿の道芝も枯れはて、訪れもとだえがちになった。足跡もない霜が結ぶように、私の心もふさいでいる。
語釈・文法注
- かれがれ
- 「枯れ枯れ」と「離(か)れ離れ」を掛ける。
- むすぼほれ
- 結ぼれる。心がふさぐ。
和歌
- 作者
- 俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1335番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「水無瀬の戀の十五首の歌合に」(水無瀬の恋の十五首歌合で)。
修辞
- 掛詞
- 「かれ」に「枯れ」と「離れ」。
解説
俊成女の歌で、巻第十四の巻末歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、243頁(コマ131)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日