古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1334番

ふりにけり

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

降ってしまった、古くなってしまった。時雨は袖に、秋から。言っただけのことを待とうとしていた間に。

詞書
「水無瀬の戀の十五首の歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1ふりにけりふりにけりふりにけり初句
  2. 2時雨しぐれ時雨しぐれしぐれははは袖そで袖そでそでににに二句
  3. 3秋あき秋あきあきかけてかけてかけて三句
  4. 4言い言いいひしばかりひしばかりいしばかりををを四句
  5. 5待ま待ままつとせしまにつとせしまにつとせしまに結句

引用の仕方

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現代語訳

降ってしまった、古くなってしまった。時雨は袖に、秋から。言っただけのことを待とうとしていた間に。

意訳

秋に来ると言ったあの人の言葉だけを頼りに待っているうちに、時雨が袖に降りかかり、私もすっかり古びてしまった。

語釈・文法注

ふり
「降り」と「古り」を掛ける。
秋
「飽き」を響かせる。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1334番
歌体
短歌
状況
詞書「水無瀬の戀の十五首の歌合に」(水無瀬の恋の十五首歌合で)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
掛詞
「ふり」に「降り」と「古り」。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、243頁(コマ131)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日