古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1326番

露はらふ

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

露を払う寝覚めは秋の昔のことで、見果てない夢に残る面影よ。

詞書
「被忘戀の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1露つゆ露つゆつゆはははらふらふらう初句
  2. 2寢覺ねざめ寢覺ねざめねざめははは秋あき秋あきあきののの二句
  3. 3昔むかし昔むかしむかしにてにてにて三句
  4. 4見み見みみはははてぬてぬてぬ夢ゆめ夢ゆめゆめににに四句
  5. 5殘のこ殘のこのこるるる面影おもかげ面影おもかげおもかげ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

露を払う寝覚めは秋の昔のことで、見果てない夢に残る面影よ。

意訳

涙の露を払って寝覚めたのは、遠い昔の秋のこと。見果てぬ夢の中に、あの人の面影だけが残っている。

語釈・文法注

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1326番
歌体
短歌
状況
詞書「被忘戀の心を」(「被忘恋(忘らるる恋)」の心を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、241頁(コマ130)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日