古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1323番

袖の露も

後鳥羽院(ごとばいん)

袖の露も、以前とは違う色になって消えかえる。移ると変わると嘆いていた間に。

作者
太上天皇(後鳥羽院)
  1. 1被忘戀わすらるるこひ被忘戀わすらるるこひわすらるるこいののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2袖そで袖そでそでののの露つゆ露つゆつゆももも初句
  3. 3あらぬあらぬあらぬ色いろ色いろいろにぞにぞにぞ二句
  4. 4消き消ききえかへるえかへるえかえる三句
  5. 5移うつ移うつうつればればれば變かは變かはかわるるる四句
  6. 6歎なげき歎なげきなげきせしまにせしまにせしまに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「被忘恋(忘らるる恋)」の心を。

袖の露も、以前とは違う色になって消えかえる。移ると変わると嘆いていた間に。

意訳

あの人の心が移り変わると嘆いているうちに、袖の涙の露までが、紅の色に変わって消え入りそうになっている。

語釈・文法注

和歌

作者
後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1323番
歌体
短歌
状況
詞書「被忘戀の心を」(「被忘恋(忘らるる恋)」の心を)。

修辞

字余り
初句。

解説

後鳥羽院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、241頁(コマ130)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日