古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1322番

わが戀は

慈円(じえん)

わが恋は、庭の群萩の葉末が枯れるように、人をも身をも、飽きる秋の夕暮れよ。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1戀こひ戀こひこいののの歌うた歌うたうたとてよみとてよみとてよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2わがわがわが戀こひ戀こひこいははは初句
  3. 3庭には庭にはにわのむらのむらのむら萩はぎ萩はぎはぎ二句
  4. 4うらがれてうらがれてうらがれて三句
  5. 5人ひと人ひとひとをもをもをも身み身みみをもをもをも四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの夕暮ゆふぐれ夕暮ゆふぐれゆうぐれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕恋の歌として詠みました歌。

わが恋は、庭の群萩の葉末が枯れるように、人をも身をも、飽きる秋の夕暮れよ。

意訳

私の恋は、庭の萩の葉末が枯れていくように衰え、あの人に飽きられ、わが身にも飽きはてた、秋の夕暮れだ。

語釈・文法注

うらがれ
葉末が枯れる。「心(うら)」を響かせる。
あき
「秋」と「飽き」を掛ける。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1322番
歌体
短歌
状況
詞書「戀の歌とてよみ侍りける」(恋の歌として詠みました歌)。

修辞

掛詞
「あき」に「秋」と「飽き」。
体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、241頁(コマ130)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日