古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1319番

言の葉の

源通具(みなもとのみちとも)

言葉の色の移り変わった秋も過ぎたので、わが身は時雨となる涙だなあ。

作者
右衞門督通具(源通具)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2言こと言ことことののの葉は葉ははののの初句
  3. 3うつりしうつりしうつりし秋あき秋あきあきももも二句
  4. 4過す過すすぎぬればぎぬればぎぬれば三句
  5. 5我わ我わわががが身み身みみ時雨しぐれ時雨しぐれしぐれととと四句
  6. 6なるなるなる淚なみだ淚なみだなみだかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

言葉の色の移り変わった秋も過ぎたので、わが身は時雨となる涙だなあ。

意訳

あの人の言葉が心変わりしていった秋も過ぎてしまった。冬になって、わが身は時雨となって涙を降らせている。

語釈・文法注

うつり
「移り(色変わり)」と「心変わり」を掛ける。

和歌

作者
源通具(みなもとのみちとも) 1171–1227
内大臣源通親の子。大納言に至った。『新古今和歌集』の撰者の一人で、撰者名の筆頭に挙がる。妻は歌人の俊成女。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1319番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

解説

通具の歌。底本は第五句を「なる淚かな」とするが、「ふる涙かな」とする本もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、240頁(コマ130)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日