古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1314番

物思はで

藤原有家(ふじわらのありいえ)

もの思いをしないで、ただ普通の露にさえ、濡れると濡れる秋の袂なのに。

詞書
「水無瀨の戀の十五首の歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
有家朝臣(藤原有家)
  1. 1物思ものおも物思ものおもものおもははわででで初句
  2. 2たゞたゞただ大おほ大おほおおかたのかたのかたの二句
  3. 3露つゆ露つゆつゆにだににだににだに三句
  4. 4濡ぬ濡ぬぬるればぬるゝるればぬるゝるればぬるる四句
  5. 5秋あき秋あきあきののの袂たもと袂たもとたもとををを結句

引用の仕方

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現代語訳

もの思いをしないで、ただ普通の露にさえ、濡れると濡れる秋の袂なのに。

意訳

もの思いなどしなくても、ただ普通の秋の露にさえ、袂は濡れるものなのに。まして恋のもの思いをする私の袂は。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1314番
歌体
短歌
状況
詞書「水無瀨の戀の十五首の歌合に」(水無瀬の恋の十五首歌合で)。

修辞

字余り
初句。

解説

有家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、239頁(コマ129)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日