古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1313番

里はあれぬ

後鳥羽院(ごとばいん)

里は荒れてしまった。尾上の宮で、たまたま待ってきた宵も、昔のことになってしまった。

作者
太上天皇(後鳥羽院)
  1. 1水無瀨みなせ水無瀨みなせみなせののの戀こひ戀こひこいののの十五首じふごしゆ十五首じふごしゆじゅうごしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2里さと里さとさとはははあれぬあれぬあれぬ初句
  3. 3尾上をのへ尾上をのへおのえののの宮みや宮みやみやののの二句
  4. 4おのづからおのづからおのずから三句
  5. 5待ま待ままちちち來こ來ここししし宵よひ宵よひよいももも四句
  6. 6昔むかし昔むかしむかしなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕水無瀬の恋の十五首歌合で。

里は荒れてしまった。尾上の宮で、たまたま待ってきた宵も、昔のことになってしまった。

意訳

里はすっかり荒れてしまった。尾上の宮で、たまさかに恋人を待った宵も、今は遠い昔のことになってしまった。

語釈・文法注

尾上の宮
播磨国の尾上神社とされる。

和歌

作者
後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1313番
歌体
短歌
状況
詞書「水無瀨の戀の十五首の歌合に」(水無瀬の恋の十五首歌合で)。

修辞

初句切れ
初句切れ。

解説

後鳥羽院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、239頁(コマ129)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日