古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1304番

思ひかね

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

思いに耐えかねて寝入る宵もあるだろうに。せめて吹きやんでくれ、庭の松風よ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1家いへ家いへいえににに百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせししし侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2思おも思おもおもひかねひかねいかね初句
  3. 3うちうちうち寐ぬ寐ぬぬるるる宵よひ宵よひよいももも二句
  4. 4ありなましありなましありなまし三句
  5. 5吹ふ吹ふふきだにすさべきだにすさべきだにすさべ四句
  6. 6庭には庭にはにわののの松まつ松まつまつ風かぜ風かぜかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕家で百首歌合をしました時に。

思いに耐えかねて寝入る宵もあるだろうに。せめて吹きやんでくれ、庭の松風よ。

意訳

恋しさに耐えかねて寝てしまう宵もあるだろうに、待つ心をかき立てる庭の松風よ、せめて吹きやんでおくれ。

語釈・文法注

すさぶ
やむ。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1304番
歌体
短歌
状況
詞書「家に百首の歌合し侍りけるに」(家で百首歌合をしました時に)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、238頁(コマ129)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日